そしてくるりと向きを変えて走りだした。




「あっ、おいこれ……何か落とし------っていねーし」




俺の声、聞いてなかったのかよ……。




そんなところも、アイツそっくりだな……。




って、何思い出してんだよ!




今日の俺、やっぱりおかしいな……。




俺は女が落としていったものを拾い、ゆったりと歩きだした。