「……真相はその男に聞けば?」




そう言い、拓人君に視線を移す佑。




「なんで……拓人君に?」




あたしがそう聞いても、佑は答えない。




「……どういうこと?」




拓人君の裾を軽く引っ張って聞く。


でも拓人君は答えない。




「……ちゃんと説明してよ!」




あたしはついに、声を荒げてしまった。




「……お前が持ってんだろ?
桃菜の家の鍵を」


「え?」




拓人君が、あたしの家の鍵を……?




なんで?




どうして??