あたし、嘘下手だ……
こんなんじゃバレちゃうよ……
「あ、じゃぁあたし亜美の家だから……」
佑の視線に耐えられなくなり、あたしは会話を無理やり終了させた。
「……おう。
また明日な」
あまり佑らしくない言い方に、少し怖くなった。
……佑が見てるし、急だけど、亜美の家に行こ……
で、話を聞いてもらおう……
あたしは亜美の家に行き、インターホンを鳴らした。
ーはい?ー
しばらくすると、インターホンのところから声がした。
この声は……
「亜美!
あたし!」
ーえ、桃菜?!ー
ちょっと待ってと言い、亜美はすぐに玄関を開けてくれた。