階段をかけ上り屋上の重い扉を開けた。 目の前に広がるのは雲1つないきれいな青空と私の大好きな黒川君。 「ちゃんと来てくれたんだ…」 「…新井が来いって言ったんじゃん」 何ヵ月ぶりかの会話。 久しぶりにこんなに近くにいる。 「…」 「…」 いざ目の前で話すとなんて話せばいいか全然わかんなくなる。 「…で、何?」 沈黙を破ったのは黒川君。