「ほんで 和佐は彼女作る気ないん?」 何気ない調子で聞いてみた。 生温い風が吹き抜ける。 「いらん。めんどい。ッてか俺 理系やからクラス男子しかおらんし!」 なぜか安心してる自分がいたりして なんか… 嫌んなる。 「へぇー …って それ、うちの!!」 あたしの持っていたレモンティーは いつの間にか 君の手の中にあった。