初恋の始まりは病院で。

ここのところ少し体調が悪い。




全然体力もないし






誰かと話すのも出来なくなっていた。




「たっくん…」





心配そうに見つめるカナに





俺は視線だけ向け、口パクで





『き・ょ・う・は・か・え・れ』




そう伝えた。




カナは、嫌だと言い張ってたけど




無理やり帰らせた。





こんな弱っちぃ姿なんか




見せたくなかったんだ。





カナは、心配そうに帰っていった。




…少し、疲れた。





一眠りするかな。





そう思い瞼を閉じた。