初恋の始まりは病院で。

「拓也」






僕が歯磨きをしていると、









翔太郎くんがやって来た。







「ん?なぁにー?」







翔太郎くんは僕に近づくと







「俺、彼女出来た。」






一言を口にした。







「おめれとう!」






歯磨きをしていたから








うまく話せなかった。







「ありがとう。拓也も頑張れよ」









翔太郎くんはニッコリと笑い、









病室から出ていった。