初恋の始まりは病院で。

「カナちゃん、ありがとう。お守りすごい気に入ったよ!」








エヘヘと笑ったかと思えば







急に悲しい顔をして







「ごめんね…。本当は、たっくんのお誕生日に上げたかったんだけど…カナ、体調が悪くなったの」






そう謝ってきたカナちゃん。









僕の方こそごめん。









体調が悪かっただなんて知らずに、









カナちゃん来ないかなって思ってた。










「ううん!それより、もう大丈夫?」










「うんっ!大丈夫!それより、気に入ってくれて良かった。」






カナちゃんはポケットの中から






ほら!そう言って無邪気に笑い、







僕と色違いのお守りを見せてくれた。









「カナとたっくんの病気が早く良くなりますようにって思って、お母さんが買ってくれたの!」








ありがとう。









カナちゃんとカナちゃんのお母さん。