初恋の始まりは病院で。

「たく…拓也くん?拓也…ん!!!」








中村せんせいの声で目が覚めた。












「プレゼントが届いてるわよ~?」








「ほんとっ?!」








辺りを見渡すと、ベットのすぐ近くに








赤い箱が置いてあった。









その箱を手に取り








見てみると、








[たっくん。遅くなってごめんね!!!お誕生日、おめでとう]






ピンクのペンで丁寧に書かれていた。








誰が書いたかなんてすぐに分かる。









「カナちゃんっ!!!」









僕はプレゼントを開けた。










中にはお守りが入っていた。










…すごい、嬉しい。









僕はカナちゃんからもらったお守りを










ギュゥッと抱きしめた。