初恋の始まりは病院で。

「パッピーバースデートゥーユゥ~♪」



「おめでとうー晴!!!」




「晴兄ちゃんおめでとう~!!!」




お父さんとお母さんと僕で、




晴兄ちゃんの誕生日会をした。




「ありがとな!!!みんな」





照れくさそうに言った晴兄ちゃん




突然、扉が開き




看護師達や、お医者さんが来た。




「今日は拓也くんのお兄様の誕生日なのですね!」





中村せんせいが、そう言って




花束を晴兄ちゃんに渡した。





「晴兄ちゃん…これ、上げるッ!!!」





僕も、晴兄ちゃんに




プレゼントを渡した。




「おっ。拓也、ありがとな」





晴兄ちゃんは僕の頭を撫でて







僕を抱っこしてくれた。







「拓也、晴ね拓也がいないと寂しいって言ってるのよ」





「拓也、早く元気になれ。そしたら、また遊んだりご飯食べような?」







晴兄ちゃん…ありがとう。






僕、早く元気になるから。





こうして晴兄ちゃんの誕生日は





楽しんでもらえたようだった。