「きゃー!!!」




「わーっ!!!僕、およげてる~」




8月5日───




今日は僕が頼んでいたプールの日だ。





みんな楽しそうに遊んでいる。






僕も、楽しい






「拓也くん、良かったね」




中村せんせいと、丸中せんせいが





僕にそう言った。




「うんっ!!!ありがとう!!!」





そう言って、またはしゃぎまくる。






「たっくーん!!!」





あっ、カナちゃんだ!!!





僕も負けじと



「カーナーちーゃーんー!!!」




大声を出した。





「たっくん、ありがとう!!!カナ、楽しいよっ」





ニッコリと笑ってくれたカナちゃん。






そんな事言われたら、照れるよ






僕はカッコつけようと、






腰に手を当てて



「えっへん!!!今日から拓也さまと呼びなさい」





なんてカナちゃんに言った。







カナちゃんは





額に手を当て





「かしこまりましたぁ~!!!拓也さまぁっ!!!」





そう叫んだ。






僕たちは、手と手を繋ぎ、






プールの中を歩いた。





まるで、草原を歩くかのように─