初恋の始まりは病院で。

「おめでと~!!!」


とうとうやって来たカナの誕生日


朝からカナの病室には


先生達、俺の家族、カナの家族


病院で出来たカナの友達、翔太郎


翔太郎の彼女の日奈ちゃんが来ていた


「ありがとう!!!みんな!」


カナは、プレゼントを貰っていた。


「先生達からも。カナちゃんは一生懸命頑張っているもんな!」


丸中先生がカナの頭を撫でながら言う。


「拓也くんも渡しな。この前買ってきたプレゼント」


丸中先生が小声で言った。


「カナ!誕生日…おめでとう」


やべぇ…恥ずかしい。


カナは照れくさそうに笑った。


「ありがとう!たっくん!」


…喜んでくれるか?


「わぁ、すごい!カワイイ!!!」


俺が選んだプレゼントを抱きしめる。


「ぬいぐるみ!カワイイよ!」


犬とぬいぐるみが大好きなカナに


そんなちっぽけなプレゼントを買った


「よかったな。拓也くん」


丸中先生も笑ってくれた


「先生、ありがとう。カナが喜んでくれたよ」


わいわいしていると


「写真を撮りましょう!!」


中村先生の提案で、写真を撮ることに


「行きますよ~?ハイ!!チーズ」


──カシャッ

1枚目はみんなで撮った。


2枚目はカナの家族とカナ。


3枚目は丸中先生、中村先生

松村先生、カナ。

4枚目は俺達の家族とカナ。


5枚目が、俺とカナ。


「たっくん!!笑って!」


…ばぁか、カナの誕生日なのに


笑わないわけねぇだろ?


「はい!チーーーーズ!!!」


──カシャッ


…カナは笑っていた。


最高の笑顔で笑っていた。


シャッター音がこんなにも


寂しく感じたのはこれが初めてだった。