初恋の始まりは病院で。

「美味そー!!!」



カナと一緒に


下に降りると


そこには豪華すぎる夕飯が並んでいた



「拓也くんとカナの食べてはいけないものは作ってないからね!」


あ…本当だ。


「もしかして、母さんも一緒に作ったの?」


「そうよっ!さぁ食べましょうか!」


おじさんの掛け声で箸を持った。



…どれもこれも美味そう。


「いっただきまーす」



待ちきれなかった俺は


皿にどんどん取り分けた。


「おいおい、拓也!そんなに取るなよ」


晴兄ちゃんが言う。



「晴兄ちゃんだって!凄ぇ取ってるじゃんか!!!」


「こら、晴!みっともないわね!」


母さんが晴兄ちゃんを注意する。



「お袋!なんで俺だけなんだよ!拓也もみっともねぇだろ!!!」



晴兄ちゃんが俺を指さしたから



俺はべーっと舌を出し



そのまま食べ続けた。


カナたち家族は


そんな俺等の光景を見て笑っていた。



うん、唐揚げ美味い!!!



それから、腹一杯食べた俺等は



ゲームをしたりして遊んだ。