初恋の始まりは病院で。

「暑い~。中村せんせー、暑いよぉ」





僕は中村せんせいに、





駄々をこねた。






「暑いねぇ…。今日みたいな天気は気持ちがいいね」





汗を拭きながら、






僕の体温を測った。






「うん!あのさ、プールしたい。アイスも食べたい!!!」




みんなで小さなプールで




遊びたい。





「プールかぁ~。今度先生にしていいか聞いてみるね?」





そう言われたから、





「中村せんせ~大好き!!!」





僕は中村せんせいに抱き着いた。








「私も、拓也くんの事、好きだよ」







なんて言いながら、






僕の頭を3回ポンポンして出ていった。






プール…出来るといいなぁ





僕は1日中その事ばかり考えていた。