「カナ!」


…よかった。カナがいた


「どうし…何ったっくん!?!」


俺はいてもたってもいられなくなり


カナを抱きしめた。



「カナが…死ぬ夢を見た…。凄ぇ怖かった…。俺がどんなに走ってもっお前に追いつかなくてっ…たっくん生きて?カナの事はいいから、生きて?そう夢の中でっお前に言われた」



カナは俺の震える肩を


やさしく抱きしめた。


「大丈夫だよ、私はたっくんを1人きりにはしないから。ねっ?たっくん。カナがたっくんを守るからさ。」


3歳上のカナに言われる俺。



本当は俺がカナを



守んなきゃいけねぇ立場なのに。



「絶対、たっくんを悲しませるような事はしないよ」



ありがとう、カナ。