初恋の始まりは病院で。

いつの間にか窓の外は、







真っ暗になっていた。









「おい、早く言え。」









立松は、なにも言わない。










すると










「カナさんに、死んで…」









ガシッ-











俺は立松の胸ぐらを掴んだ。









「は?お前…ふざけんな。」










「っごめんなさい!!!」










ふざけんな。カナは必死に生きてんだよ












一生懸命生きてる奴に











そんな言う権利ねぇよ。











「そしたらっ…『カナ、たっくんのこと好きだよ。でも、あかりちゃんにあげるよ。あたしと一緒にいてもっ…つまらないと思うから』って…。本当にごめんなさい…!!!」








「お前、最低。何、卑怯な手使かってんの?カナ、何かお前にしたかよ。ふざけんなよ。最悪。俺に直接言えよ!死ねとかよく簡単に言えるな。カナだって俺だって必死に死ぬ気で生きてんだよ。お前もそうだろうが!!!カナがおかしくなってる姿見て陰で笑ってたんだろ。カナを攻撃すれば俺が振り向くとでも思ったか」








立松は泣いていた。









「そこまででいいだろ、拓也。」









そんな声がして振り向くと









翔太郎、中村先生、瑠依先生、松村先生










が真剣な眼差しをして立っていた。








「お前も、分かっただろ…?」








翔太郎が口を開く。











「お前に、拓也は奪えねぇんだよ。どんなに頑張っても無理なの。」









翔太郎がそう言ってくれた。










立松は何も言わず出て行った。






取り残された俺達。







「拓也くん、かっこよかったぞ!」










「本当に、あの言葉素敵だったわ」











「よく、頑張ったわね。カナちゃんがどれだけ大事か分かったわよ」









そうみんな言ってくれた。











カナ、言ってくれるかな…











『たっくん、ありがとう!』










俺の大好きなあの笑顔で…。











俺はそんな事を思いながら










翔太郎達と立松の病室を出た。