俺、共犯者と秘密共有中。

「俺さあ、映画とかドラマとか、……全部ハッピーエンドが好きなんだよね。

 でもさ、このままじゃ全員バットエンドじゃん?

 ……それで純平、俺に遠慮とか、すんなよ。

 美咲にさ、この後どうすんだって聞いたら、2人とも傷付けたから、もう関わらないって。

 そんなのさー、こっちもだけど、あいつも辛くない?

 ……だからさ、お前が幸せにしてやってよ。このまま終わりなんてさ、俺だって辛い。」


 聖也は、少し泣きそうに笑った。


 俺は、つい目の奥が熱くなった。


「ごめん、……聖也。」


 聖也も同じように、溢れ出したものが止まらなくなって、結局傷付けてしまうだけの選択をしてしまったのだろう。


「……謝んなって。お互い様だろ。」


 こうやって、好きな人の幸せのために、自分じゃない誰かの背中を押すことが、どれだけ辛いことか、経験してきた俺には痛いほどわかった。


 顔を見合わせると、俺の目には聖也の情けない顔が映った。


 ……きっと自分も、同じような顔をしているのだろう。


「……ほんとに、俺、申し訳ないって思ってたんだ。……だから、時間はかかったけど、今言えてすっきりしてる。」

「うん。」

「……頑張れ、純平。今はほんと、応援してるから。」

「うん、……さんきゅ。」


 聖也のこの思いを、全部全部背負って、俺は美咲ちゃんにもう一度気持ちを伝える決心をした。