俺、共犯者と秘密共有中。

 しかし、眠りが浅かったのか、俺が一歩踏み出したところで、後ろでバサ、という音がした。


 振り返ると、美咲ちゃんは少し眠たそうにして、こちらを見つめている。


「どこ、……行くの?」


 俺は咄嗟に思いついた言い訳をする。


「ん、トイレ。」

「あ、……そっか、ごめんごめん。」


 そうして一応トイレに行ってから戻ると、美咲ちゃんは起き上がって、ベッドに座っていた。


「なんで、起きてるの?」


 気になって問いかけてみる。


「純平くん優しいから、こっそりソファに移動しそうだったから。」


 ……バレてる。


「……だって2人じゃ狭いじゃん。」

「ていうか本当に移動するつもりだったんだ。」

「あ。」


 ついうっかり口を滑らした俺に、美咲ちゃんが笑った。


「……よし、寝ようよ。」


 結局俺の作戦は、失敗してしまったらしい。


 これも美咲ちゃんの優しさなんだろうけれど、正直今の俺には辛かった。