俺、共犯者と秘密共有中。

 今日はもうひとつ、俺からリクエストしていた。


 肉じゃがの作り方を教えて欲しい、と。


 また食べたくなった時に、苦しくならないように。


 彼女の優しい料理の味を、覚えておきたかった。


 ほんとうに自分で再現出来るかは、微妙なところではあったけれど。


「純平くん、たまにでも料理したりする?」

「……いや、全く。」

「……」


 俺の答えに美咲ちゃんは不安の色を露わにした。


「……ちゃんと教えられなかったら、ごめんね?」