俺、共犯者と秘密共有中。

「美咲さあ、今日の用事って一体なんなの?」


 大学の食堂で、いちばん好きなカツカレーを掻き込み、口いっぱいに頬張っていたところで、聖也が吐き出した言葉に、俺はそれを少し喉に詰まらせた。


 咳き込みながら、水を流し込み、隣にいる美咲ちゃんを横目に見る。


「ん?バイトだよ〜。どうしても代わってほしいって頼まれちゃって、断れなくて……。」


 美咲ちゃんはそう、苦い顔をみせる。


 聖也は呆れたように深くため息をついた。


「またそれ。何回目だよ。」

「だって……。ごめんね。」


 そして美咲ちゃんが顔の前で手を合わせ、軽くウィンクすると、聖也はまんまとその可愛さにやられて、


「……仕方ないな。」


 と笑った。


 朱音はその隣で、無表情でエビフライを齧っていた。


 聖也はこの間俺に愚痴ったことで気分は晴れていたのか、そのままこの話は流れていった。


 美咲ちゃんに視線を送ると、同じようにこちらを見ていた彼女と目があって、お互い安堵の笑みを浮かべた。