俺は最近流行りのキャラメルポップコーンを口に放り込み、真剣にテレビ画面を見つめる美咲ちゃんの横顔に目をやった。
狭い2人掛けソファ、ずっと触れているお互いの膝になんて気にもとめず、彼女は映画の展開に合わせ、表情をコロコロと変える。
俺は映画よりも面白い、とそればかり見ていた。
「……なに?」
ふと、俺の視線に気がついた美咲ちゃんが不思議そうにこちらを見つめる。
「ううん、なんでも。」
俺はつい、込み上げてきた笑いを抑えきれずに口元を押さえる。
「えっ、何?わたし顔に何かついてる?」
すると美咲ちゃんは映画から興味を逸らし、顔をペタペタと触った。
……子供みたいかもしれないけれど、それが少し嬉しかった。
「ついてないよ。」
言いながら、俺は美咲ちゃんの華奢な
手を取った。
「……」
美咲ちゃんは突然のことに、大きな瞳を見開いて、言葉を失わせる。
俺は平気なふりをして、テレビ画面に視線を移した。
美咲ちゃんも少しして、体勢を戻すと、軽く手を握り返してきた。
「……明日は、なにがしたい?」
「……俺、手料理が、食べたいな。」
「わたし、……下手くそだよ?」
「それでもいいよ。」
どちらのものかはわからないけれど、繋いだ手は、少し汗ばんでいた。
……いや、多分、俺のなんだろうな。
美咲ちゃんの心は、隣に居たって、今も聖也のものだから。
狭い2人掛けソファ、ずっと触れているお互いの膝になんて気にもとめず、彼女は映画の展開に合わせ、表情をコロコロと変える。
俺は映画よりも面白い、とそればかり見ていた。
「……なに?」
ふと、俺の視線に気がついた美咲ちゃんが不思議そうにこちらを見つめる。
「ううん、なんでも。」
俺はつい、込み上げてきた笑いを抑えきれずに口元を押さえる。
「えっ、何?わたし顔に何かついてる?」
すると美咲ちゃんは映画から興味を逸らし、顔をペタペタと触った。
……子供みたいかもしれないけれど、それが少し嬉しかった。
「ついてないよ。」
言いながら、俺は美咲ちゃんの華奢な
手を取った。
「……」
美咲ちゃんは突然のことに、大きな瞳を見開いて、言葉を失わせる。
俺は平気なふりをして、テレビ画面に視線を移した。
美咲ちゃんも少しして、体勢を戻すと、軽く手を握り返してきた。
「……明日は、なにがしたい?」
「……俺、手料理が、食べたいな。」
「わたし、……下手くそだよ?」
「それでもいいよ。」
どちらのものかはわからないけれど、繋いだ手は、少し汗ばんでいた。
……いや、多分、俺のなんだろうな。
美咲ちゃんの心は、隣に居たって、今も聖也のものだから。

