俺、共犯者と秘密共有中。

 バイトを終えると、少し前にあがっていた美咲ちゃんを隣の公園に待たせていたので、俺は急いでそちらに向かった。


「やほ。」


 すると美咲ちゃんは公園のベンチで、ジュースを飲みながら寛いでいた。


「……ごめん、お待たせ。」

「ううん、大丈夫だよ、それで、……なにしよっか。」


 腕時計に目をやると、時刻は午後9時ともう結構遅い時間だった。


 俺たちは、道理に逆らったようなことをしている。


 ……だから、堂々としていられるような関係じゃない。


「俺ん家、誰もいないけど……くる?」


 少し躊躇いつつも言うと、美咲ちゃんは缶ジュースを飲み干してゴミ箱に放り投げ、笑った。


「うん、……行く。」


 下心なんてものはないけれど、やけにあっさりした反応に少し驚いた。


 ……美咲ちゃんの決心は、俺みたいに、揺らいでないのだろうか。


 今朝のことを、後悔などはしてないのだろうか。


 少し気になったけれど、聞くことはしなかった。


「家、何もないし、DVD借りていこう。」


 そうして俺たちは、偶然通りかかったレンタルビデオ店に寄った。