俺、共犯者と秘密共有中。

 そして春。


 俺と聖也は大学生になった。


 美咲ちゃんから、よく聖也くんから連絡が来るんだ〜、とは聞いていたが、聖也の本格的なアピールが始まったのは、入学してからのほうがひどかった。


 遠く離れた場所でもすぐに美咲ちゃんを見つけ、大きな声で名前を叫ぶ。


 ……聖也は俺と違って、気持ちが透けて見えてしまうのを、全く怖がらない。


 俺は、……びびってばっかりで、結局今まで何も出来なかった。


 そしてこの時も自分の気持ちを聖也に打ち明けることはなく、悟られないように必死で顔を作って、


 大学で仲良くなった女友達、朱音(あかね)と、呆れながらその様子を見つめているだけだった。


 聖也は何度も美咲ちゃんに交際の申し込みをしていたが、その度にフラれていて、正直安心している自分がいて、すこし複雑な気分だった。


 しかし、入学して2ヶ月も過ぎると、その変わらない日常、変わらないと、思っていた日常に、ピリオドが打たれた。


 その知らせは、突然舞い込んできた。