授業中、ずっと考えた。
変だ…。
あれほど、2人を好きになることなど理解もできなかったのに、今現在、自分がそうなっているかもしれないなんて…。
「ねぇ、あれなんて書いてあるかわかる?」
「え?」
思わず聞き返した。
声をかけてきたのは、隣の席の三倉くんだった。
イケメンと言われていて、授業も真面目に受けている三倉くん。
隣の席である私は、よく授業中、声をかけられることが多かった。
そのため、毎度毎度、席替えでは三倉くんの隣の席を狙う女子が多い。
まるで女豹のようだ。
最初は私もずるいだのいいなーだの言われていたが、私が三倉くんに興味がないのをみんな悟ったのと、席替えしてからずいぶん日にちが経ったのもあって、そういったことは言われなくなっていた。
「あ、もしかして聞いてなかった?」
「う、うん、ごめん。ちょっと考え事してた…」
「珍しいね。平井が考え事なんて」
さらっと失礼なことを…。
私だって考え事くらいするわよ。
