学校へ到着すると、紗羅が駆け寄ってきた。
「瑠璃子〜、びっくりしたよ…。大丈夫?中山くん、そこにいるけど…」
「ありがと紗羅。ちょっとあのバカと話してくるね。すぐ戻ってくるから。あとで話させて?」
「うん。待ってる!」
子犬のような目をした紗羅が可愛くてしょうがなくてぎゅーしたい衝動に駆られたが、今はあのバカの始末が必要だ。
「ちょっといい」
ほかの男子と何もなかったようにくっちゃべっている中山に声をかけた。
自分で思ったよりも低い声が出た。自分で思った、私相当に頭に来ているらしい。
「おはよー瑠璃子。どーしたの?」
瑠璃子という名前を聞いてますますブチギレそうになったが我慢した。
そして中山が私を名前で呼んだことに冷やかしの声を上げた数人にもイラついたが我慢した。
「いいから、きて」
