サンタは遅れてやってくる(短編)








「……遅いですよ。」



冷えた身体を温めるように
精一杯腕に力を込める



サンタさんの身体は冷たいけど、あったかい。





「ナナの身体あったけぇー。」




そう言って私の身体をぎゅっと包む。


首にサンタさんの冷たい息がかかって
どうしようもなく愛しくなった。