リバーシ

「そ、ん…な。」

なんで、彼は悲しんでいるのだろうか?


私が邪魔で捨てた彼が何故?



でも、そんなことどうでもいい。




「さようなら。」



私の腕を掴んでいた力が弱まりするりと解ける。


家に向かう。


スタスタスタスタ


いつもならバスを使うけど、今は歩いていきたい気分だった。



後ろを気にする余裕なんてない。


私の意に反して目からは透明な液体が流れ出ていた。


よかった、あの場所にあと少しでも長い時間いたらレオにバレていた。


私の想像以上に私の心はもろかったようで、私の想像以上に私の心は彼を欲していたのかもしれない。

これまで感じていた孤独が今更になって押しかかってくる。