リバーシ

レオが私を捨てるまで。


それまではレオは疑う余地もないほど私の中では信ずるべき存在、だった。


レオが私を捨てたから理解できた。



人間は自分にとって不利益であるかどうか、自分にとって役に立つかどうか、を判断するしかないのだと。


私は悟った。


レオも私よりいち早くそれを理解したのだと。


だから、先に私を捨てた。



アイドルになった彼にとって私は邪魔だったから。



上京した彼から見て私はお荷物だったから。



だから、彼を私は責めない。


どうもがいたって人間であることに変わりはないのだから。


だから、嫌になる。


黙って私を見捨てた彼を責めたくなるのが。