私がそれを知ったのは、中学三年の時。

本人たちから、相談されたから。今も、時々ある。

綿貫の方の気持ちは見え見えだったけれど、三年の時に氷見さんから、それを聞いて。
呆然と、頭が真っ白になるって、こういうことかって、どこか納得した。



自分の気持ちを告げることもできずにそのままズルズルと彼女と彼を応援する良い人、みたいな役を当てはめられていた。





だから私は、上手に隠さないと。
そんな状況にしたのは、自分なんだから。

それに、この人たちを微笑ましく思う気持ちは、当然、ある。






……それと、同じくらい胸が痛むのは、私の青さのせい。

大丈夫、そのうち。どうにかなるから。




……でも、こんなに想い合ってるの伝わってくると、なんだか。


理不尽にも怒りは、湧いて、しまって。

なんで私の気持ちも考えてくれないんでしょうとか、無理なこと考えて。

そんな自分に呆れて。
伝えてないのは自分なのに。
どうしようもないのは自分なのに。
人のことを考えてるから、この人たちは。
私のことを頼ってくれているだけなのに。




そんなことを考えて、考えて。

最後。




どうしようもなく、苦しくなる。




   ――私と、貴女の距離感。


(埋められないのも、埋めないのも、)
(等しく、自分。)