今日ぐらいは余裕を持って、早めに家を出ようなんて言っていたのに、結局、慌ただしく出発
まぁ、これも我が家らしくていいのかなぁなんて思う
自宅を出てからすぐのところにある公民館
そこには満開を少し過ぎた桜の大木があった
澄みきった青空の下、両手をいっぱいに広げて咲いている
先週の悪天候をなんとか乗り切ったみたいだ
何度も通ったことのある近所の坂も
気分が変わるだけで、いつもとはまるで違った景色に見える
ものの10数分程の道のりが
スローモーションのようにとてもゆっくりゆっくりと過ぎてゆく
道の途中、何度か私と同じ制服に身を包んだ人たちを見かけた
もしかしたらこの中に、同じ教室で机を並べ友となる人がいるかもしれない
そう思うと余計に胸が高鳴った


