ヒラヒラとスカートを靡かせ、鏡の前で何度も確認した。少しだけ違和感のある制服姿に何度も首をかしげる。

中学とは違う、ブレザーがどうも堅苦しい。
はやくジャージに着替えたい。



「ふぅっ、」


最後に指定のリボンを着ければ完成。鏡に笑顔を向けて一歩、歩き出した。




片道20分。駅から徒歩5分。

また、始まる。



きゅっと鞄を掴む。中には真新しいスパイクとグローブが入っている。

軟式から、硬式へと変わるための準備。

ふわふわと心が踊る。