パチパチと、乾いた音が隣から聞こえる。
大山は真顔で拍手をする。それに合わせるかのように教室にいた皆が拍手をし始めた。
ペコリと頭を下げ椅子に座る。
「…はい、ありがとう。次。」
私変なこと言ったかな。皆からの視線が少しだけ痛い気がする。チラチラとこちらをみて、ヒソヒソと話し込む姿。
なんか…胃が痛くなりそう。
チラリと隣の大山をみれば、目をつぶり寝ている。呑気なやつだと思いながらも、睡魔が襲ってきた。
あれ、おかしいなぁ。眠い。寝ちゃダメ。
隣にいる大山の寝顔をみながら、自分の瞼がゆっくりと下りるのを感じた。
調子狂うなぁ…。
視界は暗くなる。眠気に勝てない。
すっと、意識は少しずつ薄れていった。


