「……帰ろ。」 瀬良君の姿が見えなくなったので 階段を降りて玄関へと向かう。 「結菜かえるの〜?一緒に帰ろっ!」 靴箱でクラスメートに会う。 「うん!帰ろ帰ろ〜!」 「なんかいいことでもあった?」 「え?なんで?」 「んー?なんかいつもよりニコニコしてるから!」 「そう?とくに何もないけど……」