「瀬良君はいつも屋上来るの?」 「いや、いつもじゃないよ。 たまに落ち込んだときとか、一人になりたいときとか。」 「……なんで鍵持ってるの?」 「んー昔ここに通ってた人にもらったんだ。 勝手に合鍵作っちゃったんだって。」 「えぇっ…その人すごいね…。」 「ほんとにね。」 あ… 優しい顔してる。 その人のこと思い出してるのかな?