図書室から2人で出たあと
少し歩いて瀬良君に問いかけた。

「瀬良君、用事ってなに?」


「あ、そうだ。いまから時間ある?」

「あるけど……。」

「屋上行くの付き合ってよ。」


予想外のお誘い。

「だめ?」

そんな綺麗な顔して
困った顔されたら…。


「…いいけど。」


頷かざるをえない。