「ここ屋上だよ?
どうやって入ったの?」

「…鍵、拾ったの。」

「ふーん、そう。」

図書委員の彼が
こっちに近づいてきた。

「えっちょっと…!」

私を囲うようにして
彼は柵に手をついた。