「…?瀬良君帰らないの?」 「うん。」 「なんで?」 「ちょっと結菜ちゃんに用事。」 「用事って?」 「んー先生からポーチ返してもらったあとで言う。」 用事…ってなんだろう。 再び図書室に沈黙が流れる。 瀬良君はまた窓の外を眺めていた。