オレンジの世界


「そうだな、ならこれとかどうかな。」

瀬良君が選んでくれたのは
外国の作者名が書かれたものだった。

「外国の話?」

「そう。それを日本人が翻訳したやつ。
悲恋ものだけど面白いよ。」

「へー…それじゃこれにしようかな。」

「ん。手続きするからもう少し待ってて。」