「いいえ。」

うっ…。
やっぱり綺麗な顔だな。

「あ、そうだ結菜ちゃん。
この鍵預かっといてくれない?
体育でなくすと困るからさ。
放課後図書室に返しに来て!」

「え?やだよめんどくさい!」

「コーヒーのお礼、ってことで!
じゃ、またあとでね。」

「ちょっと…!」

例の屋上の鍵を無理やり渡され
瀬良君は颯爽と走っていった。

なんてやつ……。