ーーー その頃瀬良は マンションの屋上にいた。 澄んだ空気の中 たくさんの星が瞬いている。 「………美緒。」 ここに来ると必ず思い出す 美緒がここから身を投げ出す光景。 真っ赤に広がる鮮血。 そんなときふと さっきまで一緒にいた女の子の笑顔が浮かんだ。