精霊の森に行ったあと、私たちには平凡な日常が返ってきた。

それは、嬉しくもあり、どこかで非凡をのぞんでいた気もあった。

あれから変わったことといえば、豊野とわりと仲良くなったことだ。

もちろん、織花ともいまだ仲良しだ。

ただ最近はそこに豊野も加わっていることがある。

私も織花も豊野のことは決して嫌いではないが、好きでもない。

だから、中途半端な関係だった。