私は平然を装った。
「なにも…ないけど…」
その途端、織花の顔は明るくなった。
「じゃあ、良かった!何かあったら、なんでも言うんだよ?」
お母さんみたい
でも、そんな優しくて少しおせっかいな織花が私は大好きだ。
「うん。」

また、学校と塾と家の行き来の毎日が始まった。
この頃の出来事といえば、志望校の学校での順位が40番くらいになったことだ。
このくらいなら、よほどのことが無い限り合格する。
今までの成果が実ったのだ。