豊野さんはどこ?

「…うそでしょ…?」

信じられなかった。

こんなに急に真実を告げられても、信じられる人もそうそういないだろうが。

「じゃあ…柊はレイの…レイの子どもなの?」

「あぁ。」

全てが崩れ去っていく。

ボロボロと。

その姿はあまりにも無惨だった。

今まで見てきた柊はなんだと言うんだ。

柊はこんな私にも優しくしてくれた。

誰にでも平等で、成績優秀。

運動神経もよくて…


まるで、絵に描いたような優等生だった。

その絵も今、真ん中に描かれているのは熊だ。


気持ちの整理がつかなくて、ふと豊野を見た。