豊野さんはどこ?

私は息をのんだ。

「柊…」

「奏太くん…」

それは豊野も同じだった。

でも、柊にそんな様子はなく、むしろいつもよりも落ち着いて見えた。

というより、こっちが素な気がした。

「…何しに来た」

いつもと違う柊がいた。

柊なのに…

制服着てるのに…

異様な雰囲気が漂う。

「なにって…柊はなんで精霊の森にいるのよ…?」

聞きたくない。

たまたま見つけた。

豊野のように言ってほしい。

それが私の本心だった。