豊野さんはどこ?

「じゃあ、悪いことしちゃったかな…」

豊野がふと言った一言。

それは私を動かした。

「えっ?」

私たちの話を聞いてる織花はなんだか楽しそうだ。

「悪いことってどういう意味?」

私は踏み込んだ質問をしたが、本当に柊が好きってことになってるから大丈夫だろう。

「私…実はね…」

豊野はコソコソ話をするように、私の右耳元を両手で囲い















「あいつ精霊の森のことを知ってると思ってるの。」














と言った。