「稀子ちゃんは…あいつの事が好き、なんだよね。」






あまり人がいない場所に座った。






「好きじゃ、ないよっ 」






ごめん、篠田君。嘘ついちゃいました…







「諦めつかないよ、俺」






その意味は、馬鹿な私にはよく分からなくて。






「だから、稀子ちゃんの事諦めないって事。」






「な…///」






ぶわっと頬が熱くなる。