好きやねん

俺は耐えられなくなって、
その場から走って逃げた。

(嘘だ!嘘だ!嘘だ…!)

そう思っていても、
遥のあの微笑みと一ノ瀬の目が
俺の頭から離れなかった…。

そのあと、俺から遥に別れを告げた。
遥はただ、

『わかった』

とだけいって、俺に背を向けた。

遥がいなくなった後。

俺は無性の寂しさと無力さと
一ノ瀬への敵対心で心が埋まっていた。

(もう誰も信用できない。)

こんな気持ちにさせたのは

「…一ノ瀬。」