風side

ずっと前からこのパーティーで聖姫って子と話そうと思ってた

だからあいつらが行ったのを確認して俺はその場に残った

そんな俺を不思議そうにみつめている

でも、その瞳には悲しさ、絶望と様々な負の感情が現れていた

それを必死に隠そうと笑顔を絶やすことをしない彼女を見て胸が傷んだ


風『なぁ、腕のアザどーしたんだ?』

屋上で見たときから気になっていた事を聞くと

彼女の大きな目がこれでもかと思うほど開かれていた

風『誰にやられた?』

俺自身、他人にここまで優しく問いかけたことがあるかと

彼女を見ると大きな目から大粒の涙が流れていた