あ、明日!?


お父さんの言葉に、女口調へと戻す。


「ちょ、ちょっと待って!明日って…黒狼はどうするの!?」


私は全国No.1の族、『黒狼-kokurou-』の総長。


寮じゃないからまだいいけど、毎日倉庫に行けなくなってしまう。


みんなといたい私は、それだけは避けたいのだ。


だって私の唯一の居場所で、私でいられる場所なんだもん。


「悠里がいるだろう?」


確かに、悠里がいれば大丈夫だと思うけど…。


任せっきりにはしたくない。


「黒狼には波多野組がついている。問題は轟だ。一刻を争う。いけるか?」


…お父さんがついているなら大丈夫なはず。


それに私はみんなを信じているから。


「…わかりました。明日、南沢高校に向かいます」


「頼んだぞ。…ああ、それとこれを持っていきなさい」