多分言わなくてもわかったんだろ。


そしてサボってることを言うなと。


悠里は真面目だからな。


サボってるのがバレると数時間と渡る説教が待っている。


それをわかってる2人だから、余計にバレたくないんだろう。


そんな俺も大切な弟と妹を売るような真似はしたくないから、本当のことは言わねぇけど。


「今日は休んだらしい」


『…………………』


黙る悠里と、青ざめる麗と玲也。


そんな2人に、〝大丈夫〟という意味を込めて微笑む。


「父さんにな、白龍の情報が載っているフロッピーをもらったんだが、それを家に忘れてたんだ。2人はそれを届けてくれたんだよ」


もらったのは本当だけど、忘れてはいない。


嘘をつくのはイヤだけど、この際は仕方ねぇ。